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TRPGシナリオとかの墓場
シナリオ名「復讐の日」
副題「ニャル様を探せ!」

PC3~4人想定。
5~6時間で終わったらいいなぁ(白目)

推奨技能
・目星 ・図書館 ・追跡 ・言いくるめor説得 ・戦闘技能
準推奨技能
・知識 ・英語
隠し推奨技能
・ラテン語

〔ざっくりあらすじ〕
生徒教員の失踪が続いている高校に乗り込むよ!


身内用想定。初オリジナルシナリオ。
あまりにも全部屋探索するし、あまりにも魔術チートや鍵開けや拳銃ぶっぱしたがる。
なので逆に、探索きちんとしないとトゥルー行けないとか、鍵開けしたら即退場あるいは強制ロストか、拳銃ぶっぱしたいなら戦闘させてやるよォ!とか。
推理とかは作るの苦手なので、とにかく真相がモヤモヤするようにしました。
そしたらエンディング6種類ってバカなの?

あとはもう、あれです。黒幕への愛です。
みんな頑張って黒幕を殺してね!!


自作ハンドアウトの画像とかまとめました→https://1drv.ms/u/s!AtGHfLy1QtHBadmY0qO0d4xFf6I


☆エンディングでPvPなり探索者生贄なりさせたい鬼畜KP向け
全員に1D100を振らせて以下のハンドアウトを配る。
「あなたは女子高生・大徳さよの知人であり、彼女の依頼を受けて水瓶高校へと探索へ向かいます。また、あなたは普通の人間です。」
(探索者の中にニャル様がいるとミスリードさせるため)
☆休日の学校の、午後から探索という設定です。ラスボス戦には夜になっている状態ですが、緊張感がなさそうであれば適当に時間制限とかつけてあげてください。




1.導入
残暑もようやく終わり、秋らしくなってきたころ。
生徒の行方不明事件が続く水瓶高校で、今度は教員の1人が行方不明になった。
行方不明になってしまった英語講師・守道慶人は、生徒からも好かれ講師仲間とも仲良くやっている好青年の教員だったのだが。
謎の行方不明者3人目ということで、ニュースやネットは大盛り上がり。
しかし、実際に彼と接していた生徒や同僚は悲しむばかりである。
特に、彼を慕っていた女子生徒の大徳さよは深く悲しんでいた。
大徳は、先生はまだ生きているはずだと思い探索者のもとに相談を持ちかけてくる。
「守道先生が失踪なんてするはずがないんです!きっと、何かに巻き込まれたに違いありません!お願いできるのはもう、あなたしかいないんです…どうか、助けてください!」
探索者とさよの関係はPLに考えてもらってもよいし、困ったら姪っ子や後輩あたりで。

オカルトに興味のある探索者は、自ら噂を聞きつけてその高校へとやってくるかもしれない。
オカ板には以下の情報が載っていて毎日賑わっている。
「499 本当にあった怖い名無し:20××/10/18(金) :××:×× ID:######
まーた水瓶高校で行方不明者 3人目とかさすがにヤバくね?
 508 本当にあった怖い名無し:20××/10/18(金) :××:×× ID:######
全然足取り掴めないって話だ 高校から出る様子が一切監視カメラに残ってないらしい
 513 本当にあった怖い名無し:20××/10/18(金) :××:×× ID:######
マジで神隠しなのか?ただの殺人とかじゃねぇの?」

※さよとの関係がどうにもならなかった場合は、適当な教員か警察関係者を作って同じように助けを求めてあげてください。もしくはオカルトに興味のある友人に誘われて見に行くとか。
※警官探索者来ちゃったら、なんかまぁ勤務外の私服で来てるとかそんな感じで…

どうやら3人とも、行方不明になる直前最後に確認されたのは放課後の校舎内であるらしい。
そこで探索者は警察もお手上げの高校に忍び込み、行方不明者を探すとともに原因究明へと乗り出した。




2.真相
元探索者ギルバート・グレイ。元医者で、現在は日本で非常勤英語講師をしている。
彼は様々な怪異に遭遇し、いくつか魔術と呼べるものを習得している。
何度か遭遇した怪異の黒幕ニャル様を憎んでおり、なんとか報復をしたいと考え旧支配者クトゥグアにたどり着く。危険な探索を続け偶然にも『ネスター書簡』を手に入れたギルは、すっかりそれに魅されてクトゥグアの信仰者となる。自らのニャル様に対する私怨と、偉大なるグレートオールドワンの怒りを鎮めるために、ニャル様に愛されし探索者をおびき出そうと考えた。
そこで、勤務先の学校にいる危うげな生徒の一人「鬱木症太」に匿名の手紙を渡し、魔術を教えてそそのかす。鬱木は被害妄想の塊のような学生で、自分はいじめられている、いつか仕返しをしたい、と常々思っていた。そこに【門の創造】と【ゾンビの創造】を教え、憎い連中を全員ゾンビにするかゾンビに襲わせろ、と手紙で指示。
そうして怪異を起こさせて、ニャル様の手引きで探索者たちがやってくるはずだと考え、今か今かと待ち続けている。探索者が現れれば、きっとニャル様も現れるはずだと考えている。
校舎内の紙片1~3は全てギルが筆跡を変えて書いたもの。実はわざと落としてあるのだが、自分に直接これについて訊かれるのは面倒なので回収してしまう。スコーンのレシピも彼のものだが、裏面を書いたのは彼ではない。
裏設定として、ギルは探索者の中にAPP18がいた場合、そいつがニャル様だとほぼ確信してしまう。あんまりにもイケメン美女ロールしてる奴がいたら、遊んであげてもいいかも。




3.場所
ギルバートの勤務場所である高校、私立水瓶高等学校。
水瓶高では最近行方不明生徒が2人続けて出ており、それが学校の怨霊の仕業だという噂が流れている。そして最近になって、今度は非常勤の講師が行方不明になった。

公共の場であるため、鍵開け及び破壊行為を行った場合捕まる可能性が高い。(行方不明事件後ということで少なからず警察も来ている。)
KPが止めても鍵開けや破壊行為をPLが行おうとしたならば、技能の成功失敗に関わらず幸運の1/4でロールし、失敗した場合学校からつまみ出され永久に探索できなくなってしまう。また、音楽室や理科準備室で鍵開けor破壊を成功させてしまった場合は、強制的に全員ロストルートになるので注意。

「門の創造」など魔術的アプローチを仕掛けようとしても、それよりも強い力でかき消されてしまう。




4.NPC
・守道慶人 非常勤英語講師
3人目の行方不明者。ゾンビにされてしまう。


・大徳さよ 高校1年生
導入NPC。守道のことを慕っている。心優しい少女。
もし探索者が希望すれば高校に着いてきてくれる。
探索を断ったり、解決を諦めたりした場合犠牲者になる。
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STR:10 CON:12 POW:7 DEX:13 APP:13 SIZ:13 INT:18 EDU:12
SAN:35 幸運:35 IDA:90 知識:60 耐久:13 MP:7 
-----
回避:50 隠れる:50 応急手当:40 目星:60 聞き耳:60 図書館:80


・鬱木症太 高校2年生
行方不明事件の首謀者。
自分がいじめられていると思い込み、クラスメイトに復讐を企む。
ゾンビを作っているうちに、そっちのほうが楽しくなってきてしまう可哀想な子。
喋り方は常にどもっているような、ボソボソとした喋り方。暗い性格。
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STR:9 CON:5 POW:7 DEX:7 APP:9 SIZ:12 INT:15 EDU:10 SAN:0
幸運:35 IDA:75 知識:55 耐久:9 MP:5 DB:0
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回避14 ゾンビに命令する99 廃材で殴る25
<取得呪文>
【ゾンビの創造】POW:-1 SAN:1D10
【門の創造】距離の分POWと、同じだけのMPを喪失


・ギルバート・グレイ 非常勤英語講師
黒幕。イギリス人の元医者で、元探索者。
非常に丁寧な物腰で喋る。片言を装うが、実は日本語ペラペラ。
本性は毒舌で、相手を妙なあだ名で呼ぶ癖がある。
ニャル様をおびき出し、クトゥグアを召喚して焼き尽くそうとしている。
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STR:9 CON:12 POW:16 DEX:14  APP:16 SIZ:13 INT:13 EDU:21 SAN:0
幸運:80 IDA:65  知識:99 耐久:13 MP:116 回避:58 DB:0
(探索者と同行中はダミーとして、SAN:70でチェックさせる)
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回避58 こぶし50 拳銃65
聞き耳40 精神分析52 図書館70
目星70 説得40 母国語(英語)105
他言語(日本語)50 他言語(ラテン語)50
制作(菓子)20 医学80 クトゥルフ神話30
コンピューター61 薬学70
<持ち物>
スマホ、ライター、
拳銃(ベレッタM85F、ダメージ1D10、装弾数8、1Rに3回攻撃)、
AF:クッキーのキーホルダー(POW+1)、AF:魔力の水晶(MP+100)
<取得呪文>
【一時的な魔力や魔術の付与】SAN:1D4 MP:3
【被害をそらす】SAN:1 MP:減らす分だけ(16ダメージまで)
【窓の創造】MP:2 どこでもチートドア
【クトゥグアの招来】MP:1~10 SAN:1D10
この呪文を使うには、篝火あるいはその他の炎が必要である。
【炎の精の召喚/従属】MP:1~10 SAN:1D3
 この呪文を使うには、篝火あるいはその他の炎が必要である。 


・鎖渡秀雄 理科教員
ブラフNPC。ミステリアスなイケメンの教員。校内女子人気No.1。
職員室にいるので会おうと思えば会える。出さなくてもよい。
理科準備室については「ハァ?もともと鍵なんてないぞ?」と言って、
探索者たちを全く相手にしてくれない。
STR:9 CON:12 POW:5 DEX:15 APP:17 SIZ:15 INT:16 EDU:20 SAN:25




5.探索

行方不明者が出たことで、しばらく休日の部活動は停止となっている。
探索者は土日を利用して水瓶高校を訪れる。
どうやって校舎内に侵入するかは、RPか交渉技能でなんとかしてもらう。
あるいは、教員関係の探索者がいれば適当にアポなど取ってもらっておこう。
たとえ大徳さよが同行していても、外部者の来校は当然警戒されるだろう。
(どうにもなりそうにない場合は、偶然通りかかったギルバートが入れてくれる。
「どうかしましたか?」と丁寧な物腰で探索者たちに尋ねてくる。探索者が事情を説明すると、「ケイトの失踪の理由、ぜひ私も知りたいです!私、ここの非常勤英語講師の、ギルバート・グレイです。ここは私の来客ということにして、受付通ってください。」と言ってくれる。)

1F 昇降口、事務室
2F 職員室、理科室、普通教室
3F 図書室、家庭科室
4F 音楽室、コンピューター室
5F 体育館
(廃校舎)

昇降口:
高校生が数人いる。
上手くRPすれば情報をくれるだろう。
「守道センセーまでいなくなっちゃって、ホントうちの学校やばい。守道センセーの前に行方不明になった子、実はクラスメイトだったんだよね。名前…なんだっけ?すげぇ目立たない奴だったんだけど、ある日急に行方不明になっちゃったって。放課後遅くまで図書室にいたらしいんだけど、その後忽然と消えたんだって。」
詳しい事柄については、2人目の被害者が消えた場所についてと、守道がとても良い教員だということ、鎖渡がイケメンだということ、ギルバートは授業を受けてないのでよく知らないという情報が出る。時間が経てばこの高校生たちはいなくなってしまう。


事務室:
守衛室とつながっている。仕事中の事務員が数人いる。
電話対応や書類整理に追われており、こちらに気付く様子もない。
ここの職員は全員非常にイライラしている。
交渉技能を振ってもよいが、知っていることはない。


職員室:
休日出勤の教員が数人いる。今日は校長は不在で、副校長も出張だという。
職員用の机と椅子が並んでいて、まばらに人が座り仕事をしている。また、副校長の机の横にはおそらく鍵が入れられているであろう、セキュリティロックのかかった金属製の箱が見える。
教員に話を聞くならば、さえない教員の1人から以下の内容が聞ける。
「例の行方不明事件のことかい?僕たちから話せることは全く無いんだ…すまない。ただ、消えた生徒たちも守道先生も、みんないい子たちだったんだよ。行方不明になる理由がまったく思いつかないんだ。警察も解決の糸口が掴めないようだし、変な問い合わせばかり続くし、保護者からの電話は止まないし…もうこの1ヶ月近く、死にそうだよ。」
そうこうしていると、また新たにかかってきた電話によって教員は離席してしまう。
鍵を借りたいならば交渉技能。ギルバートが同行していれば必要な鍵を借りてくれる。
ただし音楽室の鍵だけ見つからない。(音楽の教員も今日は非番)


理科室:鍵が閉まっている。管理責任者は「鎖渡秀雄」。
水道付きの実験机が数台あるのと、謎のオブジェが多数乗っている教卓、
そして棚には一般的な実験に使う道具が揃っている。
また、黒板の隣には何やら扉があるようだ。
・棚には「ガスバーナー」「ビーカー」「電圧計及び実験用電気コード」(電池はない)
・実験机には「水道」「ガスの元栓」「乾いたぞうきん」
・教卓には「よくわからないオブジェ」「文房具」
奥の扉には「理科準備室」と書かれている。
鍵穴らしきものは見つからないが、開かない。
また、ドアノブには棒に蛇が巻き付いているようなマークが描かれている。
(もし図書館で本を見ていたら、アイデアか無条件でアスクレーピオスの杖の紋章だと
思い出してよい。)
ドアノブに対して静電気あるいは別の方法で電気を起こすと、パチッ!という音がしてドアノブが回るようになる。※「雷霆」までたどり着いてるのにウンウン唸ってたら、アイデアで「この部屋はなんだかとても乾燥している」とか出して、静電気の存在を思い出させてあげてください。

準備室には教員机と、実験道具の詰まった棚がある。
準備室の棚に目星で、棚の奥に謎の紙片3(英語交じりのラテン語)を見つける。
馬鹿丁寧に美しいブロック体のアルファベットで書かれている。
「Attrahunt Nyarlathotep. Et interfice Nyarlathotep.
Ph'nglui mglw'nafh Cthugha Fomalhaut n'gha-ghaa naf'l thagn! Ia! Cthugha!
Et ipse est in escam. It is the best food calling that one.
Ph'nglui mglw'nafh Cthugha Fomalhaut n'gha-ghaa naf'l thagn! Ia! Cthugha!
Ego occidam Nyarlathotep. I obey my God.
Ph'nglui mglw'nafh Cthugha Fomalhaut n'gha-ghaa naf'l thagn! Ia! Cthugha!
(ナイアーラトテップを呼び寄せる。ナイアーラトテップを殺す。)
(彼は餌だ。あの野郎を呼ぶ最高のエサだ。)
(私はナイアーラトテップを殺す。我が神に従います。)」
※↑はラテン語成功時の解読内容。英語のみだったら適当にエキサイト翻訳してください。
これを読んだ人はアイデアを振っておく。
(結果はKPが控え、シナリオ終了時に成功者にクトゥルフ神話技能を3%贈呈。)
内容を正確に理解するには、英語とラテン語の組み合わせロール。
ただしラテン語だと気付くためには知識の1/2で成功する必要がある。
英語部分だけなら知識-10でもOK。
ラテン語部分をどうしても読みたい人は、図書室の辞書を使わせる。
ラテン語部分の内容を理解してしまったら、SANチェック1D3/1D5。


普通教室:
2学年の教室のようだ。今日は誰もいない。
ありふれた普通の教室だ。机と椅子が規則正しく並び、前方には教卓と黒板、後方にはスチール製のロッカーがずらりと並んでいる。
机と椅子に目星で、ひとつだけクシャクシャの紙がぎゅうぎゅうに詰められている机を発見する。中を探ると、授業プリントに混じって何かのメモのようなものを見つける。
「①家庭科室 人気もないしちょうどいい
②図書室にいつもいる そこから直接
③直接言えば来てくれる 友好的に門へ
④職員室に電話して門まで呼び出す
※作った子でおびき出してもいいかも」
この机の主を調べたい場合は、幸運で名前の書かれたプリントを発見できる。
机とメモの主は当然「鬱木症太」。
ロッカーを調べても、鬱木のロッカーからは汚い教科書の類と、何日洗っていないのかわからない臭う体操着が入っているぐらい。


図書室:鍵が閉まっている。
鍵を開けて入ると、大体普通教室の2倍くらいの広さの暗い部屋に出た。
壁という壁に本棚があり、部屋の中央には大きめの机と椅子が数台並び、入口近くには貸出しカウンター机がある。
また窓はブラインドが閉められており、直射日光が入らない様にされているため暗いのだろう。
「電気をつける」と宣言しない場合は、探索技能に-10。
全体あるいは窓に目星で、ブラインド越しの窓の一部に「門」の痕跡を見つける。
本棚に図書館で、「ギリシア神話」という本を見つけられる。
何か紙が挟まれているページがある。
「アポローンの子であるアスクレーピオスは名医であり、
死んだ人間をも蘇生させるほどの技術を持っていた。
そのため冥界の王ハデスは疎み、生老病死の理を乱す彼について
ゼウスに訴えた。それを聞き入れたゼウスは最もだと思い、
アスクレーピオスを雷霆(らいてい)で撃ち殺した。」
また、そのページにはアスクレーピオスと思しきギリシャ彫刻の写真と、
蛇の巻きついた杖の絵が載っている。
挟まれていた紙を見るならば、表には走り書きで次のように書かれている。
「flour 150g, baking powder 5g, butter 40g, sugar 40g, and milk 80ml.」
……英語で書かれているが、どうやらお菓子の材料のようだ。
裏面をひっくり返せば、「理の扉を開け。」とだけ日本語で書かれている。

また謎の紙片の外国語については、ここで辞書を使うと宣言すれば自動成功。
紙片3を読んだ場合はSANチェック(1D3/1D5)を忘れずに。


家庭科室:鍵が閉まっている。
鍵を開けて入ると、しんと静まった広い部屋に出た。
カーテンは開いているため、部屋の中は明るい。
水道とガスコンロが一体化している独特の机が並び、棚には調理用具のほか、ミシンなどの裁縫道具も並んでいる。
棚に目星で、棚の側面に「門」の痕跡を見つける。
調理台に目星で、影に落ちている謎の紙片2(英語)を見つける。
割と雑な筆記体のアルファベットで書かれている。
「How should it be done to meet her again?
When being involved in a strange event, 
I may be able to meet her.
She seems to like a strange event.
I never permit her.
She toyed with us selfishly.
Even if I commit a sin, I'd like to kill her.
(どうしたらヤツに再び会えるんだ?
妙な事件に巻き込まれれば、ヤツに会えるかもしれない。
ヤツはそういう事件が好きみたいだからな。
俺は絶対にヤツを許さない。
ヤツは俺たちを好き勝手に弄びやがった。
犯罪に足を突っ込もうが、絶対に殺してやる。)」
英語か、知識-10で読むことができる。あるいは図書室の辞書。

もしPLがレシピのスコーン作ろうとしだしたら、
「焼きあがるころには完全に夜になって、警備員に追い出されますよ。」
と言ってあげよう。


音楽室:鍵が閉まっている。鍵は見当たらない。
ゾンビが入っていった部屋。扉を開けるが既にゾンビの姿は無い。
音楽室に入ってすぐに目についたのは、何といっても存在感のあるグランドピアノだろう。
それからその奥に黒板、ピアノを囲むように椅子が半円形に並び、後方にはCD棚がある。

ピアノの裏側にまだ開いている「門」がある。ピアノに目星で発見。
「門」をくぐる場合は、本当によいのか確認すること。
CD棚には謎のCDがある。近くに置いてあるCDプレイヤーで聞けそうだ。
「…ううう、う…守道 慶人、立石 A美、長沼 B男、C井 千晴、大徳さよ、正岡 D美、伊藤 E介、田中 F子…うぇへ…へへ…みんな…ゾンビに…」
不気味な男の声で、ボソボソと人名が延々と読まれていく。
時折歯ぎしりのような音や、鼻をすするような、口の中で唾液を噛むような、不快な水音も交じって聞こえてきた。気味の悪い音源を聞いてしまった探索者はSANチェック 0/1。


コンピューター室:
鍵はかかっておらず、中は所狭しとデスクトップ型PCが並んでいる。
その中の1台に電源が入っており、そのPCの前には誰かが座って熱心にキーボードを叩いているようだ。近寄ってみれば、座っている人物の容姿がよくわかる。プラチナブロンドの髪に青い目を持つ西洋人の男性だ。

【初対面の場合】
男はこちらに気付くと、慌てて立ち上がりこちらに会釈をした。
「Sorry、人がいることに気付きませんでした…。エート、どなた様でしょうか?」
探索者たちが自己紹介をして、ここに来た理由を話せばすぐに納得したようにうなずき、
「I understand。ケイトは…守道センセイは私の友達でした…私も、彼の行方調べてます。
ああ失礼、私はギルバート・グレイです。ここの非常勤英語教師です。
ぜひ、貴方たちの手助けをしたい。」
と言って、握手を求めてくるだろう。
(心理学や人類学で、カタコトの日本語だが本当はペラペラだろうということに気付ける。)

【昇降口で既に会っている場合】
男はこちらに気付くと、表情をやわらげた。
それは、昇降口で校舎への立ち入りを助けてくれた外国人講師のギルバートだった。
「貴方たち、また会いましたね。私も、ケイトのこと調べてます。
何か役に立てればよいのですが……。」
そう言って、彼は困った顔でPC画面の方に目線をやるだろう。

というわけでギルがいて、PCが1台だけ点いている。
内容は、コンピューターを振るまでもなく守道の残したフォルダなど。
しかし、授業用のプリントや成績データなどしか見つからず、特に気になる内容はない。
部屋全体に目星で、謎の紙片1(日本語)が床に落ちているのを発見。
整った綺麗な字で書かれている。
「非常勤という立場ではあるが、気になる生徒に気を配るのも仕事だと思う。
 私が授業を担当するクラスの中にも、気になる生徒が数名いる。
 特に、2年生の鬱木症太くんは表情が暗く、他の誰とも喋らない。
 英語の成績がとてもよいから、私は彼をよく呼ぶのだけれど…。
 大丈夫だろうか。何か悩みがあるのだろうか?」
ギルバートにこの紙を見せると、「これは…スミマセン、これは私が預かります。」と言って奪われてしまう。理由を聞くと、「人の名前が見えて…プライバシーは…エット、守らないといけないのです。」と言い、教員の服務を理由に頑なに返してくれない。
ただしギルバートは、探索者たちに対して
「何か、エート、troubleあったら、呼んでください。私も助けたい。」
と言って、真面目に頭を下げる。
望むならば動向してもらうこともできる。
「OK、私も行きましょう。力になれるかもしれない。」
誘わなければ、放送がかかるまでギルはPC室にいる。


体育館:
広々とした体育館。部活動は無いはずだが、体育着姿の女子生徒が数名いる。
彼女たちから妙な噂を聞くことができる。
「校舎内を夜な夜なゾンビが歩いているんだって!きっと行方不明者はみんなゾンビに食べられちゃったんだよ…やだ!こわいー!!」
「ゾンビが出たらあたし、鎖渡センセーに助けてもらうー!化学の授業のときにそういうの得意ですって言ってたし!」
「そういうのって何wっていうか何さらっと鎖渡センセー取ろうとしてんの!イケメンはみんなで分かち合うものでしょ!?」
…女子が次から次へと喋りだし、収拾がつなかくなってしまった…
詳しい話を聞こうとしても、彼女らの声の大きさにかき消されてしまうだろう。
時間が経つと彼女たちはこの場から去ってしまう。


廃校舎:ラスボス
音楽室の「門」からここに行ける。
→7.ラスボス戦へ
鬱木が新たに手に入れたゾンビの素材(ギルバート)を殺そうとしている。
また、鬱木の前には縛られて気絶している(フリの)ギルバートがいる。
※もしも、放送イベントを見ることなく低確率の「鍵開け」「扉破壊」や継続探索者による「門の活性化」で廃校舎に来た場合は、鬱木とゾンビだけが廃校舎にいることになる。
その場合は鬱木を生かそうが殺そうがエンド①の強制ロストに直行。




6.イベント

・「謎の紙片2,3」は、ギルバートに見つかると回収されてしまう。ギルバートの目の前で拾うことはできない。→もし回収されてしまっても、職員室のギルバートの机に置かれている。
なお紙片1は、ギルは探索者が拾うのを見ていても気にしない。内容をわざわざ読ませれば回収されてしまう。2と3に関しては、探索者が見つけた瞬間に先に取りあげて「いたずらや陰口のようですね、タチが悪い。」と言ってポケットにねじこんでしまう。

・初めて鍵のかかっている部屋を探索し部屋から出ると、廊下に強制目星で一瞬謎の人影を目にする。人の姿をしているが、手は半分ちぎれ、全身血だらけで、不格好な姿でもつれながら歩くその姿は、まるで映画かゲームに出てくるゾンビそのものだった。SANチェック1/1D5。
(もしさらに追い目星をするなら、話に聞いていた被害者・守道だと確信する。)
ここでギルの呼び出し放送が入る。
『ピンポンパンポーン♪ ギルバート先生、ギルバート先生。お電話が入っております。至急職員室にお戻りください。』
ゾンビはその放送を聞くと、こちらに意識を向けることなく、それまでのふらふらした動きから一転し、何か意思のようなものを持ってどこかへと歩いていってしまう。
気付かれないようについていくならば<追跡>技能。
成功すると、ゾンビは音楽室の扉を器用に開けて入っていったことが分かる。以降、音楽室に入ることができるようになる。

失敗した場合、次回以降他の部屋から出るたびにシークレットダイス1D2を振り、1が出たら再びSANチェックなしでゾンビを出す。<追跡>も+10,+20…と補正。

・ゾンビを見つけた段階で、放送が入る。
『ピンポンパンポーン♪ ギルバート先生、ギルバート先生。お電話が入っております。至急職員室にお戻りください。』
ギルバートが同行している場合は、「こんなときに!…すみません、私はここで失礼します。皆さん、くれぐれもお気をつけて…!」と言って職員室へ行ってしまう。
職員室に行ってもギルの姿は無いが、机の上に回収された紙片が無造作に置かれている。




7.ラスボス戦

探索者たちはピアノの裏にできていた謎の穴を潜り抜けた。
すると、ただ謎の穴に身を入れただけにも関わらず、まるで全力疾走した後のような倦怠感と軽いめまいが探索者たちを襲うだろう。(MP-1,SAN-1)
身体の異変を不思議に思いながらも顔を上げると、そこはピアノの中とは思えるはずもない、大きな空間だった。かなり老朽化した木造建ての、屋根の高い大きな建物の中。すぐにここが、古い廃校舎か何かの体育館だろうという予測がつくだろう。
突然このような場所に移動するというありえない体験をした探索者は、SANチェック0/1。
どうやら探索者たちは、荒れ果てた体育館に放置されたグランドピアノの上に乗っている状態のようだった。探索者が全員「門」を通り抜けると、みるみるうちに「門」は閉じ、ただの紋章になってしまう。
夕日が割れた体育館の窓ガラスから強く差し込んでいる。
その光の先に、探索者たちはいくつかの人影を見つけるだろう。

うずくまっている男は、この学校の制服を着ている。
その傍らには、人のようで人ではない、音楽室に入っていったあの人ならざるモノ。
[そしてそのそばに男が1人倒れている。よく見れば男は、校舎内で出会ったギルバートその人であった。どうやら気を失っているようで、目を閉じて動かない。両手も縛られているようだ。]
※強制ロストルートのときはこの描写は省く。

すぐに、うずくまっていた人物が気配に気付きびくりと立ち上がる。
彼はひどい猫背で、体格も貧相で学ランがやけにぶかぶかに見える。顔もクマが酷くげっそりと痩せこけ、目だけがぎょろりとしていて印象的だった。
彼は探索者たちの姿を見つけると、「おおおぉおまえたち、だれだ!」と叫び身構えた。
その声につられるように、横にたたずんでいたゾンビもこちらへゆらりと振り返る。
あらためてそのゾンビを見れば、さきほどと形状は変わらないものの、その身に着けていた服の残骸や顔の痕跡から、このゾンビが元は守道であったことが分かってしまう。SANチェック0/1。(既に追い目星で気付いていた場合はチェックなし)
「まさかバレた?ぁあ、あ、うわああ!殺せ!僕のゾンビちゃんあいつらを殺せ!」
鬱木がそうヒステリックに叫ぶと、ゾンビは探索者たちに襲い掛かってくるだろう。


→鬱木・ゾンビとの戦闘
ゾンビは1~2体。足りなければ弱体化した3体目を出してもいいが、
あくまでトゥルーに向かうための前哨戦なので、強くしすぎないように。

[また、ギルバートは何もされなくても1R目の終わりに目を覚ます。
鬱木に殴られているので、1D3のダメージを負っている。
もし1ターン消費して縄をほどいて助けるなら、戦闘に参加してくれる。
(ただし銃は出さない。こぶしでの攻撃とヒールのみ)
「ゾンビはともかく、生徒は殺さないでください…!」とだけ言う。]

〔鬱木症太〕
STR:9 CON:5 POW:7 DEX:7 SIZ:12 INT:15 SAN:0
幸運:35 耐久:9 MP:5 回避:14 DB:0
-----
回避14
廃材で殴る25 (1D3)
ゾンビに命令する99


〔ゾンビ〕
鬱木の魔術が未熟だったためか、完全なるゾンビになっていない。
そのため、ダメージは通常通り受ける。回避はしない。
STR:9 CON:11 SIZ:11 POW:1 DEX:6 HP:11 DB:0
-----
噛み付き30(1D3)
命令に従う99(鬱木への攻撃をかばう)


鬱木を殺すか気絶させれば戦闘終了。
鬱木が倒れると、動いていたゾンビもその場で形を保てず崩れ落ちる。
エンディングへ。




8.エンディング

①強制ロスト:来たれクトゥグア(bad1)
・謎の紙片を1枚も読んでいない。
・もしくは、ゾンビイベントを見ずに廃校舎へ突入した。
鬱木戦終了後、どこからともなくブツブツと何語なのか分からない呪文のようなものが聞こえ、何もない壁から突然ギルバートがぬっと現れる。SANチェック0/1。
(同行していた場合はギルが豹変し、パチパチと拍手をしながら探索者たちの前に踊り出る。)
「Excellent!見事だ、さすがは無貌の神に愛されし者。
妄想野郎もよくやってくれた…。ククッ、だがお前たちには敵わないか。
まぁそれもここまでだ。神の手先で弄ばれるお前たちも、
弄ぶ神も、何もかもを偉大なる我が神が焼き払うのだ!
ふんぐるい むぐるうなふ くとぅぐあ ふぉまるはうと 
んがあ・ぐあ なふるたぐん いあ! くとぅぐあ!
神よ、神よ、外なる神の手先どもを焼き払え!」
探索者があっけにとられているうちに、周囲の温度が急上昇する。
旧校舎内が、いや、旧校舎の外からとんでもない高温で蒸し焼きにされているような。
体中の水分が蒸発していく。熱い。のどがかわく。熱い。熱い。
まぶしい光が目の前に現れ、それがだんだんと視界を覆っていく。
今さっきまで戦っていた高校生も、豹変した外国人も、全て巻き込んで。
その光の中に、あなたたちは見た。
何かが動いている。炎のゆらめきのような、獣が徘徊しているような。
いやそんな自然な動きではない。アレは自ら意思を持って不自然に動いている。
だんだんと目が光に慣れてきた探索者たちは、それの正体をまじまじと見つめてしまう。
うごめく巨大な光球、いや、炎の塊。時折何かが生えてにょろりと動く。
出来の悪いCGでも見ているかのような気分だ。
それほどソレは不自然な速さで動き、不自然な動きをする。
目を見開いているととてつもない速さで目が乾いていく。
このままでは焼き殺される前に、跡形もなく蒸発するかもしれない。
そんな本能的な恐怖と、肉体的な辛辣に阻まれ探索者は震えることしかできない。

クトゥグアを見た 1D3/1D20

→クトゥグアとの戦闘(PLが戦闘放棄したら省略してもおk)
毎ラウンドの最初に探索者はCON×5を振り、失敗するたびHP-1。
じわじわと焼かれていく。

〔クトゥグア、生きている炎〕
STR80 CON120 SIZ140 INT28 POW42 DEX21 HP130
・偽足40(1D6+13D6)
1Rにつき1D4回行える。対象は別々でも可。
・炎の噴射60(特殊ダメージ)
クトゥグアのPOWと対象のCONで対抗ロールを行い、
失敗した場合クトゥグアのPOW分ダメージ
成功した場合クトゥグアのPOWの半分ダメージ

後日、郊外にある水瓶高校の廃校舎が突然の大火災に逢い、周辺を巻き込む山火事となったというニュースが流れる。幸い使われなくなった廃校舎は山奥にあり、周囲に人は住んでおらず被害はそこだけだという。火災の原因は不明。人が立ち入った痕跡なども全て一瞬で燃やし尽くされたらしく、死体なども見つからなかったという。

また、水瓶高校の生徒1人と非常勤講師、および探索者たちが行方不明になったが、その後行方不明事件はぱたりと止んだという。

全員ロスト。


②ニャルラトホテプはお前自身だ(true/normal1/normal2)
・謎の紙片をすべて集める。
・鬱木を殺さない。
鬱木戦終了後、ギルが豹変し、パチパチと拍手をしながら探索者たちの前に踊り出る。
「Excellent!見事だ、さすがは無貌の神に愛されし者。
妄想野郎もよくやってくれた…。ククッ、だがお前たちには敵わないか。
……さてと、俺には分かっているぞ外なる神め。
この中にいるんだろう?もしくは、近くで見ているんだろう?
お前たちの中にいる這い寄る混沌を今すぐ俺に差し出せ!
そうすれば、他の連中は見逃してやる。俺が焼きたいのは奴だけだ。
さぁ言え!ナイアーラトテップはどいつだ?」

※個別チャットで1人1人に聞いてもOK。
※優しくしたいなら相談させてもOK。


ⅰ.誰かを生贄にする。(normal1)
指名された名前で1番多かった者、あるいは同数票ならシークレットダイスで。
「ククク、なるほどコイツがナイアーラトテップか。
来たれ炎の精!奴を焼き尽くせ!」
ギルはそう言うと、指名された探索者に近寄る。
(この場にいないNPCを指名した場合は、窓を開いて対象を引きずり込む。)
その腕がつかまれると、人間のものとは思えない人間離れした力で、ギルに引き摺られていく。
他の探索者が引きとめたり追いかけようとしても、突然上がる炎の壁に阻まれるだろう。
その途端、探索者たちは突然ひどい頭痛に襲われ、気を失ってしまう。

気が付くと、いつの間にか探索者たちは「窓」によって水瓶高校の音楽室に戻ってきているだろう。そばには気を失った鬱木も倒れている。
ギルバートに連れて行かれた者はどうなったのだろう。
だが、すでに閉じてしまった「門」も「窓」も開くことはなく、ただ後味の悪い生ぬるい空気が漂うばかりであった。
後日、郊外にある水瓶高校の廃校舎が突然の大火災に逢い、周辺を巻き込む山火事となったというニュースが流れる。幸い昭和初期で使われなくなった廃校舎は山奥にあり、周囲に人は住んでおらず被害はそこだけだという。火災の原因は不明。人が立ち入った痕跡なども全て一瞬で燃やし尽くされたらしく、死体なども見つからなかったという。
また、目を覚ました鬱木は事件に関する記憶を一切失っており、重いPTSDを患っていた。以後、水瓶高校では行方不明事件が起きることはなくなったが、非常勤講師ギルバートの行方だけは誰にも分からなかった。
生還。

事件を解決した。 1D5
黒幕に出会った。 1D3
探索者あるいはNPCを犠牲にした -1D3
(謎の紙片3によるクトゥルフ神話技能3%)


ⅱ.答えないorギルバートを指名
「そんなはずがあるか!絶対にお前たちの中にいるはずだ!
……そうだ、いいことを思いついたぞ。
お前たちをとりあえず燃やしてみて、アレが姿を現すのを待てばいいんだ。
そうだ、それがいい!来たれ、来たれ我が神の使いよ!
本性を現せ、ナイアーラトテップめ!」
ギルバートが懐から何かを取り出した。ライターだ。
おもむろにカチッと鳴らし火を起こすと、それを奇妙にゆらゆらと揺らしながら、彼は何かを口の中でごにょごにょと唱え出した。
と、その瞬間。小さなライターの火が瞬く間に膨れ上がり、巨大な揺らめく炎になったかと思いきや、それが弾けるようにして無数の小さな炎の塊が周囲に散らばった。
しかし炎は床に着地することなく、その場でゆらゆらと浮いている。炎そのものが、ひとりでにゆらゆらと動いている。意思を持って動いている。ギルバートのキチガイじみた笑い声が響く中、明らかに生命を持っているソレは、探索者たちに向かって飛行してくるだろう。

→ギル・炎の精と戦闘。

〔ギルバート〕
事前に鬱木に殴られた分(1D3)のダメージを減らしておく。
もし鬱木戦中に応急手当をされたりしていたら回復しておく。
-----
STR:9 CON:12 POW:16 DEX:14 SIZ:13 INT:13 SAN:0
幸運:80 HP:13(-1D3) MP:116 回避:58 DB:0
-----
・こぶし50(1D3)
・拳銃65(1D10、1R3回攻撃、装弾数8、故障99、耐久8)
・医学80(回復1D3)
-----
【一時的な魔力や魔術の付与】MP:3 エンチャントウェポン
【被害をそらす】MP:減らす分だけ(MP16分だけ)


〔炎の精〕基本1D5体。PLがジェノサイドモードしてたら増やす。
体育館内には雨水が溜まってできた水たまりと朽ちたバケツがある。
また、ボロボロの見た目だが未使用でまだ使えそうな消火器も1つ見つける。
目星でそれらを発見できれば、使って攻撃してもよい。
-----
CON:9 SIZ:1 INT:12 POW:14 DEX:15 HP:4 MP:14 回避:30
-----
タッチ70(2D6火傷+MP吸収)
対象はダメージ値に対してCON抵抗し、成功で半分、失敗でそのままのダメージを受ける。
MP吸収したい場合は炎の精のMPと対象のMPで抵抗ロールし、
成功すれば炎の精のMP-1、失敗で1D10のMPを吸収されてしまう。
-----
物理攻撃は効かない。無視してギルを倒すか、水や消火器で倒すしかない。
水2Lにつき1ダメージ、消火器で1D6ダメージ。


●敗北→(normal2)
「なんだ、ヤツは現れないじゃないか…。チッ、また次の策を練るしかない。
貴様らはもう用済みだ。平凡でつまらん人生に戻ることだな。」

ギルバートが超常的な医学技術で死にかけの探索者たちを蘇生し、HP1の状態で水瓶高校の体育館へと送り返す。また、鬱木は記憶を失い、重いPTSDを患った状態で発見される。
以後、行方不明事件は起きず、ギルバートなる非常勤講師の存在は最初からなかったことになっており見つけることはできないだろう。

生還。

事件を解決した。 1D5
黒幕に出会った。 1D3
(謎の紙片3によるクトゥルフ神話技能3%)


●勝利(ギルをHP1にするか、殺してもOK)→(true)
ギルバートが倒れると、いつの間にか炎の精も消えている。
息も絶え絶えになりながら、膝を突きながらギルは探索者たちをにらみつけ、
悔しそうに顔を歪めて話し出すだろう。
「かは…ナイアーラトテップめ。肩入れ…しやがって…
こ、こうなったら、俺ごと、燃やし尽くしてやる…!!」
ギルはクトゥグアを召喚しようとするが、上手くいかず地面でのたうちまわっている。
「Damn it!(畜生!)ナイアーラトテップ!いるんだろう!隠れてねぇで姿を見せやがれ!
Rubbish!(クソ野郎!)どいつがナイアーラトテップだ!燃やす!燃やしてやる!」
だが、ニャルラトホテプが現れることはない。
困惑する探索者がいるばかりである。

※ここで探索者が何かしらのRPをするならそれに任せる。
 ギルの反応はそれに合わせてよいが、まぁ発狂してるのでほぼ聞きません。

ふとギルが悟ったように喋り出す。
「最初から…ナイアーラトテップなんていなかったとでも…?
こんな面白い…ことが…起きているのに…?
…いや、そうか…ハハ、なんてことだ。
俺自身がヤツと同じことをしているじゃないか…
ナイアーラトテップは、むしろ、俺のほうじゃないか…!」
そう言って笑うと、突然笑うのをやめぎろりと目だけで探索者を睨みつける。
しかし、どうやら睨んでいたのは探索者ではなくその後ろだったようだ。
ギルバートは「窓の創造」で探索者たちの後方に水瓶高校への帰り道を作ってくれる。

「俺は…ナイアーラトテップと同じになる前に、我が神によって焼かれることを望む。
貴様らは…とっとと帰るんだな…」

その瞬間、探索者・鬱木とギルの間に炎の壁が燃え立つ。
このままでは自分たちも火事に巻き込まれてしまうだろう。
探索者はまだ息のある鬱木と共に、「窓」をくぐり水瓶高校へと戻っていく。
全員が通り抜けたと同時に「窓」は閉じ、その後は何度アプローチしても「窓」は現れない。
平凡な現実へと探索者たちは戻ってきたのだ。
後日、郊外にある水瓶高校の廃校舎が突然の大火災に逢い、周辺を巻き込む山火事となったというニュースが流れる。幸い昭和初期で使われなくなった廃校舎は山奥にあり、周囲に人は住んでおらず被害はそこだけだという。火災の原因は不明。人が立ち入った痕跡なども全て一瞬で燃やし尽くされたらしく、死体なども見つからなかったという。
また、目を覚ました鬱木は事件に関する記憶を一切失っており、重いPTSDを患っていた。以後、水瓶高校では行方不明事件が起きることはなくなったが、非常勤講師ギルバートの行方だけは誰にも分からなかった。

生還。

事件を解決した。 1D5
事件の黒幕を倒した。 1D6+3
(炎の精を倒した。 1D2×n匹)
(謎の紙片3によるクトゥルフ神話技能3%)


③卑屈なる犯人(normal3)
・謎の紙片が手元に1つ以上3つ未満。
・鬱木を殺さない。
鬱木戦終了後、鬱木の懐から小さなノートが出てくる。
中身は鬱木のここ最近の日記になっている。
「9月5日 新学期早々△△に無視された。先生に呼ばれた。
 9月10日 今日は××に消しゴムを踏まれた。
 9月12日 先生に呼ばれた。
 9月14日 今日は○○に笑われた。先生に呼ばれた。
      みんなが僕を笑っている。みんな殺してやりたい。
 9月17日 変な手紙が靴箱に入ってた。不幸の手紙かと思ったら、全部英語だった。
 9月18日 あれは不幸の手紙なんかではない。もっとすごいものだ。
      これさえあれば仕返しができる。僕をバカにしてきたあいつらに。
      誰だか知らないけれど、この人だけは僕を理解してくれている。
      この人の言うとおりにしてみよう。
 9月20日 1人目をさらってきた。
      初めて人を殺した。
      夢中で殴ったから、変な形になってしまった。
      ゾンビにしてみたけど、やっぱりうまく動かなかった。
 10月6日 2人目をさらってきた。
      今度は殺し方を変えたから、ぐちゃぐちゃじゃないゾンビにできた。
      すごい、ゲームや映画となんか比べものにならない。すごい。
      もっともっと増やしたいけど、流石に怪しまれるかな。
 10月12日 ばれない様に気を付けろ、とあの人から手紙。
      大丈夫、分かってる。僕は絶対に見つからない。
      もっとカンペキなゾンビを作ってみせる。僕のかわいいゾンビ。
 10月15日  部活が無いから、ゾンビの素材をなかなかおびきだせない。
      生徒ばかりだとつまらないし、先生なら放課後確実にいる。
      英語科の先生は僕と仲がいいから、みんな簡単に来てくれそう。
 10月17日 守道先生はとてもいいゾンビになった。
      先生に恨みはないけれど、質の良いゾンビには成人男性が好ましいようだ。
      次も先生がいいかな。でも女の子のゾンビも欲しいなぁ。」
SANチェック0/1D2。
ギルバートもそのノートを見ながら、「一体…なぜ…」と呟いている。
気が付くと、背後の「門」(実はギルの作った「窓」)が再び開いている。
気を失っている鬱木のことをギルが抱え、重い足取りで門をくぐっていく。
探索者たちもそれに続くことだろう。
くぐった先は元の音楽室であり、全員がくぐりぬければ門は自然と消えていた。
そうして、探索者たちは平凡な日常へと戻ってきたのであった。

生還。

事件を解決した。 1D5
(謎の紙片3によるクトゥルフ神話技能3%)


④いい加減ノックアウト宣言を覚えてください(bad2)
・鬱木を殺す。
鬱木を殺してしまった探索者たち。
すると様子を見ていたギルバートが、悲痛な顔をする。
「…し、死んでしまったのですか!?こ、こ。殺し……!?
ああ、でも私たちが被害者なので正当防衛になるかもしれません…
それに、鬱木くんが何人も人を殺したことには変わりありませんし…
……いえ、でも警察には連絡させていただきます。
申し訳ありませんがご理解ください。」

その後、この廃校舎にたくさんのパトカーと救急車が到着する。
探索者たちは警察に事情を話すが、理解されず逮捕されてしまうだろう。

その後なんとか証拠不十分で釈放されたものの、探索者たちにもう平凡な日常などあるわけがなかった。行方不明事件は収まったらしいが、不明になった者たちは帰らず、またギルバートも祖国へと帰っていったと噂を聞いた。

生還。

事件を解決した 1D5
人を殺してしまった -1/1D3
警察に捕まった -0/1


⑤続いていく行方不明事件(bad3)
・途中放棄した。
何らかの事情で行方不明事件の解決を諦めた探索者たち。
その後も行方不明事件は連続して続き、生徒・教員問わず多くの者が失踪した。
失踪した中には、依頼を持ってきたあの大徳さよもいたという。
そしてさらに1か月後、水瓶高校は謎の大火災に見舞われ全焼してしまったという話を聞いた。

生還。
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